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OPEC(おぺっく)

解説

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英語表記「Organization of the Petroleum Exporting Countries」の略で「石油輸出機構」のこと。産油国が欧米の国際石油資本(メジャー)に対抗するために組織した国際機関です。サウジアラビア、イラン、イラク、クウェート、ベネズエラの5カ国で1960年9月に設立され、2018年6月末現在は中東やアフリカ、南米の14カ国が加盟しています。本部はウィーンにあります。産油国側の利益保護と拡大を目的に、生産調整など加盟国間の石油政策の調整を行います。70年代に2度の「オイルショック」を引き起こすなど、原油相場を大きく左右してきました。しかし、世界全体の産油量に占める加盟国のシェアは、70年代には50%以上ありましたが、近年はシェールオイルの台頭もあって、原油価格に及ぼす影響力もかつてより弱まってきています。

石油輸出国機構(OPEC)本部(オーストリア・ウイーン市内)【2014年6月撮影】【時事】

情報提供:株式会社時事通信社