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ヘリコプターマネー(へりこぷたーまねー)

解説

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政府が国民に現金を供給し、物価上昇や好景気を実現しようという政策のこと。ヘリコプターでお金をばらまくイメージから「ヘリコプターマネー」と呼ばれます。「政府が減税したり財政政策を行ったりしても、将来的に増税が実施されると思えば、国民は消費を活発化させようとは考えない。このため、政府が中央銀行に償還期限の定めがない永久国債を引き受けさせるなどの方法で、将来的な国民負担とならないように資金調達を行い、減税や公共事業などの景気対策を実施すればよい」とする考え方で、ノーベル経済学賞を受賞した米経済学者のミルトン・フリードマンがこの言葉を世に広めたとされています。もっとも、いくらでも資金調達が可能な状況となれば財政に対する信頼性が失われ、物価や金利がコントロールできなくなり、悪性インフレを引き起こすリスクが大きいとも指摘されています。現在、先進各国では財政政策金融政策の一体運営は認められていません。

情報提供:株式会社時事通信社